派遣会社のPMIでは、会社名やシステムの統一より先に、スタッフが予定どおり働き、給与を受け取り、派遣先が連絡できる状態を確保します。取引の決定事項と、まだ調整中の事項を分けて説明することが、不安を広げないための基本です。
初月に止めない業務を決める
勤怠回収、給与計算、請求、派遣契約更新、苦情対応について、譲渡側と買い手側の担当者を対にして決めます。締め日と支払日から逆算し、どのデータをいつ受け渡すかを作業表へ記載します。移行テストが済むまでは、既存の確実な手順を使うか、並行確認の期間を置くかを判断します。
雇用条件や契約主体を変更する場合は、取引形態ごとの法的手続と個々の契約を確認します。株式譲渡、事業譲渡などをひとくくりにして、雇用や許可が自動的に移るとは説明しません。説明する内容は専門家確認を経て、賃金、相談窓口、勤務先、更新手続のどこが変わるかを具体化します。
引継ぎの実行表
| 確認対象 | 用意する資料 | 確認する質問 |
|---|---|---|
| 勤怠・給与 | 締め日、承認者、計算データ、振込確認の手順 | 初回給与は誰が元データと照合するか |
| 派遣先との連絡 | 契約更新予定、営業窓口、緊急時の連絡先 | 担当者交代をいつ誰が説明するか |
| スタッフ対応 | 説明資料、質問一覧、回答責任者、記録方法 | 未決定の事項に回答期限を付けているか |
表は横にスクロールできます。表の領域にフォーカスして左右キーでも移動できます。
説明後の反応を運営へ反映する
説明会や個別面談の後は、質問を給与、雇用条件、就業先、個人情報などに分け、回答した日時と担当者を残します。現場ごとに回答が食い違わないよう、更新した説明資料へ版番号を付けます。初月は勤怠の未承認、給与の差異、契約更新漏れを毎週確認し、問題が出た場合の是正担当を決めます。
まず取り組むこと
買い手との打合せでは、最初の給与締めまでの業務を一つずつ並べてください。変更事項、継続事項、確認待ち事項を色分けし、スタッフ向け説明と社内作業表の食い違いを確認します。
譲渡企業側の費用はどのように考えるべきですか
手数料負担は譲渡後に手元へ残る金額に影響します。当センターでは、譲渡企業様から着手金・中間金・月額報酬・成功報酬をいただかない設計としており、検討初期から相談しやすい体制を重視しています。

