後継者が決まっていない派遣会社では、経営者が動けるうちに選択肢を比較することが大切です。売却の期限を先に決めるより、代表に集中している業務と今後の更新予定を整理すると、準備に必要な時間を見積もりやすくなります。
代表が担っている業務を棚卸しする
主要派遣先との交渉、採用判断、給与承認、借入対応、許可や責任者の管理について、代表が不在でも進められるかを確認します。代行できる担当者と、代表だけが把握している情報を分けます。担当者を置くだけでなく、判断基準や取引先との約束を記録することが承継準備になります。
許可更新、派遣先契約、責任者の異動、システム契約、借入の期限を同じ予定表へ載せます。更新間際や資金繰りが厳しい局面では、候補先との比較に使える時間が限られます。M&Aに必要な期間は相手方や確認事項で変わるため、一定期間内の成立を前提にせず、単独で継続する場合の対応も用意します。
検討開始を判断する予定表
| 確認対象 | 用意する資料 | 確認する質問 |
|---|---|---|
| 経営者の役割 | 代表業務、代行者、記録の有無、引継ぎ希望 | 代表が休んだ場合に止まる業務は何か |
| 事業の節目 | 許可・主要契約・責任者・借入の予定 | 専門家や相手方の確認に必要な時間はあるか |
| 承継の選択肢 | 社内候補、外部候補、単独継続の条件 | 給与や派遣先対応を維持できる体制はどれか |
表は横にスクロールできます。表の領域にフォーカスして左右キーでも移動できます。
社内承継と外部譲渡を比較する
親族や従業員への承継と、外部企業への譲渡について、資金、経営能力、責任者体制、個人保証、代表の関与期間を比較します。M&Aを検討することと売却を確定することは別です。希望する退任時期と事業の安定に必要な引継ぎをすり合わせ、候補先との面談では優先条件を伝えます。
まず取り組むこと
代表が一週間不在になった場合の業務を想定して、止まる作業と必要な資料を洗い出してください。その結果を更新予定表へ重ね、資料整備と候補先検討の順番を決めます。
譲渡企業側の費用はどのように考えるべきですか
手数料負担は譲渡後に手元へ残る金額に影響します。当センターでは、譲渡企業様から着手金・中間金・月額報酬・成功報酬をいただかない設計としており、検討初期から相談しやすい体制を重視しています。

