物流・倉庫派遣の繁忙期依存は、売上が集中する月があることだけで良し悪しを判断できません。荷主の年間計画、人員を集める力、閑散期の固定費を分けて説明し、繁忙月の収益が翌年も再現できる条件を買い手と確認します。
月次実績へ荷量と発注条件を加える
拠点・派遣先ごとに稼働人数、実働時間、請求額、採用・交通費を同じ月で整理します。セールや年末などの理由、確定発注と前年実績に基づく見込みも分けます。倉庫全体の荷量が増えても自社の派遣発注が増えるとは限らないため、自社の注文履歴を根拠にします。
買い手には繁忙月だけでなく閑散月も示します。前年度との比較では、拠点の追加、作業内容、単価改定を併記し、季節性による差と事業範囲が変わった差を切り分けます。
繁忙期を支える人員と費用の表
追加人数が確定する時期と採用を始める時期の差を確認します。急な増員を、登録者DBの総数だけで賄えると説明せず、就業条件を確認できた人数と過去の補充実績で示します。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選択して左右キーで確認できます。
| 比較する時点 | そろえる資料 | 買い手への説明 |
|---|---|---|
| 繁忙期前 | 発注予測、採用計画、教育枠 | 確定分と見込分、準備の期限 |
| 繁忙期中 | 日別稼働、欠勤、補充、送迎費 | 発注に対する充足と追加負担 |
| 繁忙期後 | 終了人数、再配置、翌年の連絡 | 契約終了と本人離職の区分 |
| 閑散期 | 拠点別収支、固定費、営業活動 | 年間採算と単発売上への依存 |
採用・送迎・教育を一つの工程で見る
応募、面談、入場教育、初日配置、欠勤補充をつなぐ担当表を用意します。交通手段や夜間勤務の希望が合わない場合、採用数が多くても稼働につながりません。送迎便、乗車場所、運転担当、費用負担、変更時の連絡を確認します。
フォークリフトなど資格・教育が関係する作業は担当可能な業務と根拠を整理します。厚生労働省の安全衛生資料を参照し、派遣元と派遣先が何を確認するかを具体化します。資格名だけであらゆる工程へ配置できると判断しません。
閑散期の負担を明らかにする
営業担当、採用拠点、車両・送迎、システムなどの費用を、売上に比例する費用と継続する費用に分けます。繁忙期の粗利で固定費を吸収する構造なら、発注減少や採用費上昇を仮定した検討表を作ります。仮定は実績とは別の列に置き、買い手が変更できる前提として示します。
引継ぎ前に決める発注確認の行動
荷主の担当者、発注見込みの連絡日、キャンセルや人数変更の扱いを契約と運用記録から整理します。繁忙期直前に担当を交代する計画なら、両社の連絡経路と承認者を先に確認しましょう。主要拠点を一つ失った場合の影響も示し、他拠点へ移せる人員は本人の条件確認を踏まえて検討します。
季節性の説明に関する質問
繁忙期の最高売上を基準に評価できますか
年間の収支、発注の確定度、補充能力、閑散期負担を含めて検討します。最高月の単純な年換算は継続収益の根拠にはなりません。
増員をすぐ実行できることをどう示しますか
過去の対応日数、就業確認済み人数、教育と送迎の準備を示します。将来の人数や受注量の保証として提示することは避けます。
相談時の費用
手数料負担は譲渡後に手元へ残る金額に影響します。当センターでは、譲渡企業様から着手金・中間金・月額報酬・成功報酬をいただかない設計としており、検討初期から相談しやすい体制を重視しています。

